予算特別委員会質問

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「(仮称)過疎地域振興条例策定について問う」
昭和30年代以降の高度経済成長に伴い、農山漁村地域から都市地域に向けて若者を中心として大きな人口移動が起こり、都市地域におい
ては人口の集中による過密問題が発生する一方、農山漁村地域では住民の減少により地域社会の基礎的生活条件の確保にも支障をきたすよ
うな、いわゆる過疎問題が発生してきました。

地域的には過疎地でありながら国道が通っている、世界遺産がある、国際的な演劇鑑賞が出来る、しかしそんな地域でも全ての方が恩恵を受けているとは思われません。
まして何もない地域、いるのは夏の「おろろ」、暮の「へくさんぼ」冬の想像を絶する「雪」と「なげく」声をよく耳にします。
人口が著しく減少したことにより、地域社会の機能が低下し、生活水準及び生産機能が他の地域に比較して低位にあることが過疎地域の課題として捉えられ、こうした地域の振興を図るとともに、住民福祉の向上、雇用の増大及び地域格差の是正に寄与することを目的に、昭和55年に過疎地域振興特別措置法が制定されたわけであります。

質問要旨

 現在は南砺市全体が過疎地域に指定されております、合併して8年、少しずつその中でも過疎地域の過疎を意識した地域が出始め、そんな地域に対し施策が必要になってきたことはゆがめない事実であります。
「そこで初めに」
1、過疎地域振興条例策定の趣旨
2、過疎地域振興条例を取りまとめるにあたって、策定の基本方針を問う。


 策定の趣旨

1、まだ失われていない貴重な資源、景観、人情、伝統、文化、方      言、森林の地球環境に果たす役割などをこの世代の重要な価値と捉え過  疎地域を 大切にしてゆく必要があると思います。

 基本方針
1、市民の自主性・主体性を行政がサポートすることを基本姿勢とする。
2、市町村、集落、民間団体等との連携を促すものとする。
3、地域の声をしっかり反映させる。
4、1〜3を基本として『過疎地域』振興について各部局が有機的連携を密に  しながらそれを組み立てる。

「次に」
3、過疎地域振興条例策定に当たり特に重要と考えた背景は

1、環境問題が重要な課題となっている中で、過疎地域の多面的機能の重要  性が認識されている、「田舎暮らし」の良さが見直されている

2、急激な少子高齢化が進行し、これまで過疎地域の多面的機能の維持を担  ってきた人たちの、後継者不足が深刻な問題となってきた

3、高齢化が進み経済的にも、日常生活においてもすべての面で不便
  さを感じるようになり、住み続けたいと思う気持ちが薄れてきて
  いる。


「次に」
4、過疎地域振興条例の役割についてお聞きしたいと思います。
 
 これまで不足していたしていた視点を踏まえた施策が実施されるよう、
 南砺市の総合計画の実施段階で言わば「横糸」として作用するように切
 に願うものであります

「次に」
5、過疎地域振興条例の対象地域の選定基準は何を基準として選ぶのか。

 山村振興法

 特定農山村地域

 中山間地域



「次に」
6、過疎地域振興条例の素案協議が2月中に開催される予定と、聞いており  ましたが現状や課題についてデーターの分析や収集は終わっていたので  しょうか。

◆データー
・人口の減少率
・老齢化指数
耕作放棄地率
第一次産業従事人口減少率
・農業従事者に占める65歳以上の割合い
 
◆課題(緊急の課題・長期的課題)
・所得の確保
・生活の基盤
・定住促進
・生活に必要な移動手段
少子化
・高齢化

「次に」
7、過疎地域振興条例(仮称)検討等市民委員会人選について地域によって  課題認識にかなり違いがあるように感ずるが人選基準はどのように行わ  れたのか

「最後に」
8、過疎地域振興条例の重点施策についてお聞きをいたします。
  
  指定地に盛り込む支援策、また、優遇策はどのような物が考へられるの  か

 ・生活交通の確保
 ・情報通信環境の整備
 ・就職の場の確保
 ・保健医療サービス
 ・福祉サービスの推進
 ・地域づくりを行う人的及び組織的なネットワ―クの構築

過疎地域を守り住み続けたいという住民の思いを尊重して考えていただきたいことお願いし終わります。